【スピンクス】
乙女の顔と蛇の尾を持ち、翼のある獅子に似た怪物で、オイディプスの物語に登場する。ヘーラーによって送り込まれ、テーバイの都を荒らし回る。彼女は道ばたにうずくまり、そこを通る旅人に謎をかけ、答えられぬ者は餌食にされてしまった。その謎とは「朝は四脚・昼は二脚・夜は三脚で歩く動物は何か?」というものであった。誰もが謎を解けなかったが、オイディプスだけがその謎に答え、彼女を退治する。感動した人々はオイディプスを王にした。
作品は不思議な威厳と哀れさをたたえた生き物、スピンクスの謎めいた妖しい美しさを表現。